山形県・新庄市立萩野学園において空手道体験授業を実施

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3月3日(水曜日)、山形県内唯一の小・中一貫校である新庄市立萩野学園において7年生(中1)、8年生(中2)を対象に空手道体験授業が行われました。同校には空手道部があり、各学年に2名の選手が所属していました。また、新庄市のある最上地区は東日本では数少ない空手道が中体連に加盟している地区でもあります。

この体験授業は、山形県の令和2年度武道推進モデル事業の一環で行われるもので、山形県教育庁より山形県空手道連盟に要請があり実現に至りました。今回の体験授業は、山形県連の梁瀬伸祐・常任理事(日本大学OB)をメイン講師として、叶内史也理事(東北福祉大学OB)、笹原渉平氏(崇武館新庄)、星川恵氏(和道会新庄)の4名が指導に当たりました。

7年生は1・2時限目、8年生は3・4時限目の授業で行い、空手道部員以外は全員が初めての体験でしたが、生徒達は真剣な眼差しで取り組んでくれました。授業は空手道の歴史、礼法、立ち方、その場での突き・受け、突きによる新聞破り、約束組手、基本形一の体験と空手道部員による形の演武を実施しました。特に新聞破りでは最初は難しそうに見ていた女子生徒も、幾つかのコツを教えると何とか破ることができ、「できた~」と楽しそうに体験していました。

2人1組で行う約束組手では、コロナ禍ということもあり、距離をとっての体験でしたが、相手の目を見て真剣な表情で取り組んでいました。また、最後の基本形1では足の移動が難しかったようですが、四方にいる敵を想定し、受け、突きの意味を良く理解して行っていた生徒が多かったように感じました。また、校長先生をはじめ、多くの先生方が見学にいらっしゃり、生徒の真剣な表情に感心していました。

体験授業終了後に担当の先生方と校長先生を交えた懇談会のなかで、同校では現在柔道を選択しているが、コロナ禍により実際に授業を行えないのが現状であり、悩みの一つでした。そこで今回の体験授業を通して、コロナ感染症対策が比較的容易にできることや生徒の取り組む姿勢など高く評価していただきました。また、校長先生からは、タブレットを利用し、最終的にはグループごとの団体形の演武まで行いたい旨や、他の学年も実施したいなどの具体的な授業展開も話題になりました。

今回の体験授業は、空手道部員が身近にいたこともあり導入が比較的容易で、生徒の興味・関心を引くことができたこと、生徒が真剣に取り組んでくれたこと、その姿を見て先生方が高く評価してくれたことなどが相乗し、空手道の体験授業としては非常に効果的なものであったように感じました。

(報告:山形県空手道連盟)

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礼法の練習

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受け技の説明をする梁瀬伸祐先生(写真右)

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新聞破りに挑戦した生徒達